育成M44G ①

■ SHUREがフォノ製品すべてからの撤退を発表したのが昨年5月。

一方うちのM44Gなんてひどいもんだ。

いまや音溝のゴミ取り用にしか使われず、ちゃちなヘッドシェルにリード線すらつながれてない。

その昔はレコード会社の検聴用に使われていたれっきとしたHiFi最先端カートリッジだったという。
せめて滅びる最期くらいは良い思いをさせてあげられないものか。出来る範囲で可能な限り。
むごいじゃないか。初めて買ったのも一番長く聴いたのもこのカートリッジなのに。




M44G_1.jpg
まずこんな状態。
とりあえず聴けるようにしないと。
手近にあったヘッドシェルAT-HS10に交換し、出所不明の細いふにゃふにゃリード線を付けてみる。

カートリッジ7gにヘッドシェル10gで計17g。
針圧は0.75g~1.5g。

トーンアームの高さを調整し、ゼロバランスをとって、針圧計できっちり針圧を設定する。
試聴してみると、あれ?って拍子抜けなくらい悪くない。
いや決して良い音ではない。ないんだけど、以前感じてたようなドンシャリモコモコ感はない。

なるほどいかにこれまでいい加減な設定で聴いていたってことなんだろう。
「高さ」「ゼロバランス」「針圧」を真面目に設定することだけでもずいぶん印象が変わるもんだ。
針圧計ってやっぱり必要だ。

とはいえワタの向こうで音が鳴ってるようなモコモコ感はやはりけっこう残ってる。
解像度が低いというのか。
低音のグッと前にせり出してくる感じは良いので、目指すべきは音質のクリアさ、透明感というところなんだろう。

M44G_2.jpg

手始めにカートリッジとヘッドシェルの間にカーボンのスペーサーを挟んでみた。
おなじみオヤイデ電気の人気アイテム、MCS-CF。

試してみるとエッジが少しだけクッキリしてきた。
高音のびびりが無くなったのはトーンアームの高さの微調整が出来たせいもあるかもしれない。

ひとまず順調、透明感方向に進めている模様。まだまだ先は長そうだけど。










[ 2019/03/08 12:08 ] 魅惑のオーディオ | TB(-) | CM(-)

加齢と私

■ 先週末のJAMKARET、久々の開催でしたが毎度おなじみの楽しいパーティになりました。
皆さまありがとうございました!

Cheekyに入るなりマッキントッシュのでかいアンプがデーンと目を青く光らせててびっくり。自重60キロの巨体、90年リリースモデルのパワーアンプMC2600で、昨年末に導入したとのこと。すげー。当時のトップエンドモデルだったのはモチロン、今なお「マッキンサウンドの頂点」という声も多い名機。ダンスミュージックがいかにも映える厚みのあるガッチリした音で、素晴らしいサウンドシステムに仕上がってました。

以前に真空管アンプ専門の某有名店の旦那さんに伺ったことがあるんだけど、
曰く「マッキンの性能は確かに良いがブランド品なのでコストが高すぎる」とのこと。

頑固そうに見受けられたし「ああいうミーハーなものに中身はないよ」なんて言われるかな?とか思ってたので“その道のプロからみてもやはりマッキンの性能は良いのだなー”と妙に納得したりして。

まあコストに関してはね、確かに高いとは思うけど、オーディオ機器ってかなりの存在感を持って部屋に居座るものでもあるのだから、毎日見てて惚れ惚れと気分が高揚するような見た目、面構えも必要なんだよなあとも思うし、性能さえ良いのであれば、あとは高揚感のためにブランドコストを払うのもまぁ納得いくというか、惜しくないかな、あの面構えに、あのボリュームノブとかセレクターノブのデザインとか、配置とか、目の青さとか。
じーっと見ていると、なんていうかな、欲しいなと、家に、MC2600 。でかすぎるか。

cheeky.jpg

ジジが今回もレコードバッグを忘れるのかどうかが懸念されておりましたが、朝7時の荻窪で別れる段階ではまだありました。
新宿まではもう一人友人がついていたので大丈夫なはず。
そこから残り数駅、案外そういうタイミングで寝落ちして高尾―東京間を夕方まで無限ループ、なんて話も良く聞きますよね。
どうだったんすかね、今年は。前フリは充分効いてたんでね、やる時はやる男だとは思いますが。

帰り道に重いレコードバッグを抱えて疲れた顔で歩く姿がまるでピラミッドのでけー石運ばされてる労働者というか、ビートルズの「キャリー・ザット・ウェイト」って感じでした。

Boy, you gotta carry that weight
Carry that weight a long time
Boy, you gonna carry that weight
Carry that weight a long time
I never give you my pillow
I only send you my invitation
And in the middle of the celebrations
I break down
Boy, you…





■ 古い友人が多く来てくれたこともあり、「20年という時間経過」もしくは「加齢と私」についてのおしゃべりが多かった今回。
やっぱ良いすよねー、加齢。

某新聞の社説を読んでたら、博報堂が「何才からおじさんだと思うか」って調査をしてたらしく、それによるとおじさんとは「43才」なのだそう。
ぼく今年まさに43才だ。
「それを聞いてがっくりした40代も多いと思うが」なんて調子で社説は書き進めていくんだけど、なんで「老い」とか「死」ってネガティブで忌避すべき隠すべきこと、みたいな風潮なんですかね。
いいじゃんねえ、老い。死。
ガンガン老いていきましょうよ。

足が痛い、コンドロイチン、酒に弱くなった、大腸カメラで検査した、良いじゃないですか。結石が出た、親父が死んだ、地肌が見えすぎる、娘が大学受験だ、良いじゃないですか。

何がアンチエイジングだクソ野郎、頑張って年を重ねてきたのに何でわざわざ若く見られにゃならんのだ。

20年来の友人と楽しくおしゃべりし、あともう20年経てばボチボチ死ぬ人間も出てくるかもしれない。
別れの悲しさも寂しさもあるだろうけど、ネクストレベルへ突入する愉快さも期待も楽しさもあるだろう。
「おれは人間をやめるぞ!ジョジョー!」って感じだ。




■ 精神&肉体情報をデジタイズ、酸化による経年変化の多いフレッシュボディを捨てて重力波にデータをのせて永遠の宇宙にたゆたうことを人類の究極の目標にする向きもある。

でもね、僕は手塚先生の「火の鳥」を読んでいるから知ってるんだけど、人間は死ぬとコスモゾーンに入るのだ。コスモゾーンではすべての個は全になり、生命のスープのようにあらゆる物質が混ざり合い、ぐるぐると永遠の渦を巻き続けるのだ。
その点でいえばおおよそ「死ぬこと」と「重力波に生まれ変わる」のは同じことなのだ。

知らない人もいるけど「火の鳥」ってあれホントの話だからね。ホントのマジの実際あった事実が描かれてるから。じゃないとあんな面白いわけがないから。
コスモゾーン、マジ憧れるわ。
レッツお爺ちゃん。レッツお婆ちゃん。レッツ死。









[ 2019/02/02 11:59 ] VJ | TB(-) | CM(-)

JAMKARET2019

■ 1年ぶりの開催です!
前回はフロアにみっしりお客さんが入って盛況も盛況。DJも最高だったし皆さん笑顔だったしすごく良い雰囲気でした。

ふと訪れたお一人さんもグループも常連さんも、みんな楽しめるのが吉祥寺Cheekyの、JAMKARETの良いところ。
お近くにお越しの際は是非おたちより下さい。

去年はぼく呑みすぎたので今回はもう呑みません。一滴も、とは言いませんが比較的呑みません。呑まないように気をつけるようにするようにします。

個人的に楽しみなのは、前回の帰り道にレコードバッグをまるごと無くしたJIJIがどんなフェニックスぶりを見せてくれるか。和物DJとか、曲かけながら歌ったり喋ったりのジャマイカン・スタイルになってるとかジャンルが全く変わってたりしても面白いなと。


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2019.1.26 (sat)
"JAMKARET"
@吉祥寺bar Cheeky

22:00 Start
Entrance \500

https://twitter.com/barcheeky

DJ:
UZNK (The Dubless)
ryo of dextrax (The Dubless)
JIJI (ricopua)
Nakao Shogo
Tetsuo Watanabe

VJ:
Tajif (FORTE/VIDEOGRAM)
Satoshi Hiratsuka (BLIND ORCHESTRA)
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■ DJ、VJ、Cheekyと、全方向ずいぶん古いつきあいになるわけですが、一番古いのはテツオとフジタ、それにジジやナカオちゃんってことになるか。

そもそもテツオとフジタと一緒にVJを始めたのが20年前。
当時は320×240という低解像度のクリップをいくつも作ってVJソフトに読み込ませ、PCから直接プロジェクターに投影するスタイルでした。

僕は元来生真面目な性格なんで、部屋でひとり中島みゆきを聴きながらクリップを作ってた訳ですが、
テツオとフジタは喜多見のアパートにてVJ合宿などと称して泊まり込みをするも作業はせずPCの前にすら向かわず、
じゃあ君らはその合宿とやらで一体何をしていたのだと問えば、
スラムダンク全巻読破したぜ!感動!フィッシュマンズ聴きながらドライブしたぜ!楽しかったんだぜ!
などと意味の分からぬ妄言ばかり繰り返していたのを思い出す。楽しそうである。参加したかった。










[ 2019/01/23 17:42 ] VJ | TB(-) | CM(-)