男の勝負は一瞬で決まる

■ ポスプロで「デジベとかまじ懐かしい」と言われるとなんか負けた気がするし、かと思えばマッサージ屋で「右これ肩ほんとごりごりですよ」と言われるとなんか嬉しかったりとか、引っ越しの段ボールがたくさんあって勝った気になるときもあれば、「自分荷物少ないんで段ボール5箱くらいですんじゃいました」なんて話を聞いて"悪いこと聞いちゃったかな"って気がしたりとか、まあ毎日飽きもせずよくも何度も勝ったり負けたりしてるもんだとは思うが、道を歩けば勝負ばかりでこれがもう歯医者でも猫でも天気でも、自転車でも定食でも口臭でも空席でも、なんでも勝ち負けだ。


どこで拾った言葉かすっかり忘れたけど好きな言葉があって、曰く「男の勝負は一瞬で決まる。負けたヤツは虫だ。虫も気楽でいい」とのことで、なかなか良い言葉だと思うし、どっちかといえば勝ってるより負けてるほうがなんか奥行きがあるというか、レイヤー感があるというか、複雑というか、つまり負けてるほうが味わい深かったり面白かったりするわけで、なんとなれば勝ってるときに良い顔出来るなんて「ありがとうみんなのおかげで!」なんて大声上げたりとか、そりゃそうだ、そりゃそう言うわってなもんで、面白くもなんともない。


負けてる時は格好つけようがないし、他人にしろ自分にしろ、地が出るしその地金なんて大概がきったねえとか、しょうもねえとか、あけすけで、あっけらかんとして、だからこそ味わいぶかい面白い。でもあんまり負けてばっかりいるとこれまたご飯が食べられんしご飯が食べられなきゃ死ぬような目に遭うし、そうじゃなくとも穴に落ちたり落とされたり世界は陰謀に満ちてるし、死ぬような目なんてゴロゴロしてるってわけで、そこまで負けちゃうのも困ったもの。


なんでまあせいぜいマズそうな飯屋を見つけてはチャレンジして「マズいようマズいよう」とぐずぐず泣くくらいの負けが日常的には丁度良いと思い、こないだもなかなかパンチの効いたマズさな店を発見して、阿佐ヶ谷マズいものMAPは順調に出来上がっている。


以前書いたブタ扱いされるブタパスタ屋は予想よりはマズくなく、かといって美味いわけでもないという非常に中途半端な店でつまらなく、それそれでそういう負け方もあるということか。




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[ 2013/03/06 19:30 ] 雑記 | TB(-) | CM(-)