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アメリカ映画と呪い

■ 辺りをウロウロ歩くのが好きなので時間が空けばそこかしこ徘徊してるんだが、住宅街の中にふとしたエアポケットというか、スキマというか、小さな"荒野"のような不思議な世界がぽこんと剥き出しになってるような箇所があって、そういう部分を見つけると思わずじーっと見入ってしまう。

例えば玄関はきれいに掃除されてるのに、裏手のお勝手口のほうはゴミタメのようになっててぎゅうぎゅう、ドアのガラス越しにも地層のようになった内部のゴミが透けて見え、門扉もほこりまみれで誰も触ってる様子がない、とか。郵便物の投函口に緑のビニールテープがびっしり貼られてそのうえに「血液のみを信じるザ・ワン研究」とかメモ用紙がセロテープでつけられてたり、とか。

「呪い」を感じるのはある程度の伝統がいるというか、時間をかけてゆっくりと積み重なった灰汁というのか澱というのか砂というのか、そういう堆積物こそが呪いを育むなぁ、なんて思いつつまたウロウロするわけだけど。

アメリカ映画のホラー観てるとたまに、アメリカ人ってこの「呪われた雰囲気」を表現するのが下手なのかしら、あるいはその雰囲気自体をあまり知らないのかしら、と感じる事があって、例えば「パラノーマル・アクティビティ」とか「クライモリ」とか観てると、アメリカ人呪うの下手だなーとか思う。

いやもちろん全員が下手ってわけじゃないんだけど。
上手い人、名手名匠ってのは確かにいる。
ただ実際のとこ呪いカルチャー成分が少ない、もしくは遅れてるってのは事実あると思う。



■ ラヴクラフトの小説なんて超呪いだけど、やっぱその伝統なり伝説がアメリカに無い、そこからのクトゥルフ妄想、というのが出発点な訳だし。

ネイティブ・アメリカンの呪術的世界、とか
キリスト教以前の太古の神々、とか
聖書に出てくるような悪魔を崇拝する者たち、とか
南部の田舎の奥地で近親交配を繰り返し続けてる隠されたムラ、とか
この辺りがアメリカン呪いの典型だろうか。




■ アメリカ南部奥地系ホラーだとジョン・ブアマンの「脱出」は素晴らしい出来だった。ジャンルとしてはホラーじゃないけど、観ればホラー以外の何物でもない。

殿堂入り傑作ホラー「悪魔のいけにえ」も南部奥地系か。

「クライモリ」もモチロン南部奥地系なんだけど、ジェイソン的ヒーローホラーアクションになっちゃうからドキドキしないんだよなー。



■ なんとなく他の文化のパクリというか、
南部奥地系は別としても、独自性に欠けるものが多いなと思うわけだけど、
なんといっても最もアメリカンでオリジナルな呪いというとやはりアレだ、
ハリウッド呪い
っていうのがあるなと、思うわけだ。

これはもうアメリカ独自の文化だし、世界に誇れるアメリカだけの呪いかも。

ビリー・ワイルダーの「サンセット大通り」とか
アルドリッチの「何がジェーンに起ったか」とか
あれもそうだ
リンチの「マルホランド・ドライブ」に「インランド・エンパイア」。
「ロスト・ハイウェイ」だってO.J.シンプソンネタなんだし、
すごく正統なハリウッド呪い的ホラーだ。

リンチはオリジナルアメリカン呪いを完成させた人かもしれないなあ。
「ツインピークス」もそうだけど、あのフィフティーズアメリカン呪い。
あれはオリジナル過ぎるもの。









[ 2014/06/22 15:02 ] 雑記 | TB(-) | CM(-)
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