いえー家族友だちマジ大事ー

■ 「永遠の0」を観た。ブルーレイで。貴重な貴重な2時間24分を割いて。

家族友だちマジ大事〜家族友だちマジ大事〜と耳元で同じ文言くりかえし2時間ずっとラップされてるような話で、それはそれで衝撃というか驚愕というか体験というか、いや映画というのは何にしろ得るものというのがあるんだな、得るものしかないんだな、ありがとう、ありがとう映画の神様。と思った2時間でした。

投げ出さず最後まで見きった自分は本当にエラいと思うし、勤勉だな真面目だなと思う。誇りに思う以外ない。親に報告したい。ナイスファイト。良く頑張った。

観た後レビューを調べてたら、特攻隊を美化してるって批判が多かったよう。
しかしあれ美化なのかなー。
むしろ特攻隊員がかわいそうだあんな描かれ方じゃ、と思ったが。





■ 小学生の頃に叔父の家で松本零士先生の「戦場まんがシリーズ」と出会って、今でも良く読み返すんだが、これに『音速雷撃隊』という大傑作があって、その中に出てくる一式陸攻パイロットが死を目前にして言うセリフが好きで。

『音速雷撃隊』は人間ミサイル"桜花特別攻撃隊"と、その特攻兵器を敵艦近くまで運搬する任務を帯びた爆撃機、一式陸攻のパイロットたちとの交流を描いた作品なんだけど、そのクライマックス、いよいよ桜花を切り離したその瞬間、敵機の猛攻をうけて炎に包まれて墜落していく一式陸攻のなかで、おいどんみたいな顔したパイロットが言うわけです。火にまかれながら。

「へへへ…いったいった…あいつめロケットを全部いっぺんに点火していったぜ…」

桜花のパイロットはそれに答えるように「すまん」とつぶやき、次のコマで一式陸攻は炎の固まりになって墜落していく。

これが例えば「涙をぼろぼろ流して敬礼しながら桜花を見つめる一式陸攻パイロット」じゃなんも深みもないわけです。

悲壮な死のその瞬間でさえ前を向いて「へへへやったぜ」と、犬死にかもしれないけど自分のプライドに賭けて最後の仕事だけはやりきったぜと、笑っているほうがよっぽど生々しいし、誇り高いし、血の通った人間らしい、だからこそ悲しいと思うわけです。




■ いやね、「戦争は悲しいね」って、そりゃそうだとは思うんです。でも「戦争は悲しいね」ってことを伝えたいときに「戦争は悲しいね」ってそのまま言われても困るって話なんですよ。「青空って、マジ青いよな」って言われても困るんですよ。困りますよ。困りません?そんなことウットリとしたり顔で言われても。そりゃ青いけどさ、でもさ、ってなるでしょ。

あと「上官とか上層部がクソで嘘ばっかついてて人の命なんてなんとも思ってなくて、現場の人間や銃後の人間は必死に生きようとしてるのに戦いたくないのに、巻き込まれて騙されて命を落としていく。涙。」みたいなテンプレはあれ変えられないものなんでしょうか?もう戦後70年になろうというのに。








[ 2014/09/13 21:12 ] 雑記 | TB(-) | CM(-)