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2月の映画メモ

「東京物語」
DVDにて。
"やんなっちゃうなあもう!"一言で場の空気を持っていくシゲこと杉村春子。
すげえ。
あまり「忙しい忙しい」と言わないようにしよう。思わせないようにしよう。
お父さんお母さんごめんなさい。
もう国内線とか新幹線とか、里帰りに使う交通機関で流すようにしたらいいよこの映画。

「小津は観るもんじゃない。勝手に出会うものだ。だから俺は若いヤツに小津映画は薦めない」
って地獄のミサワみたいなこと言ってる人もいたけど、薦めりゃいいじゃねえか面白いもんは。
しゃっちょこばると権威づいて手垢ついて、面白いもんも面白く観られなくなっちゃう。

笠智衆のマネを練習してるがなかなか難しい。
BD買うかな。

「ゴジラ」
BDにて。
話はさておき、初代への敬意なんかもちゃんと感じられて面白かった。
ちゃんと荒ぶる神扱いしてるというか。
あの咆哮聞くと「おおおっ!」って言っちゃうのは、
富士山みると否応無く盛り上がってしまうのと一緒なんだろうな。

中盤のハワイ編で町破壊とかバトルとか、もう一つ盛り上がりが欲しかった。
とはいえおおむね面白かった。

「S21」
2003年の山形ドキュメンタリー祭で話題をさらった作品。
ポル・ポトの絶滅収容所"トゥール・スレン"の元看守に、
当時の様子を再現、演じさせ、
元収容者の生存者とディスカッションさせるという、
にわかには信じられない手法で撮られたドキュメンタリー。

元看守たちが繰り返すのは
「悪夢ばかり見る。考えると頭が痛くなる。もうあの頃の事は考えたくない。」
という言葉。

とにかく考えない。その当時も。現在も。
一切やめてる。
謝罪の言葉が無いことより、考えるのをやめた、という言葉のほうが怖い。
かなり怖い。
思考停止こそ最大の犯罪行為だ。

"トゥール・スレン"では最大20,000人が収容されたが、
生還したのはたった8人。

殺戮の舞台となったチュンエクの処刑場、
いわゆる"キリング・フィールド"では、
弾丸がもったいないので鉄の棒とナイフを使ってひたすら殺し続けた。

クメール・ルージュはかなり乱暴に、雑に人を殺しまくったが、
なんでか数の記録にはうるさく、
処刑場に連れてきた人数と死体の数が合わないと厳しく追求され、
数の数え直しをさせられたという。

「セイ・エニシング」
DVDにて。
やっぱりストーリーテラーが作る映画が観たいなあと思うわけで、
キャメロン・クロウは名手だと思う。
薄味の話だけどよく見せてる。

最近のジョン・キューザックって
戸棚で見つけた10年前の学校創立記念まんじゅうみたいなガサガサ感だが
この頃って繊細な雰囲気だなあ。

「アクト・オブ・キリング」
DVDにて。
美しくてバカで醜悪。
笑っていいんだか黙っといたほうがいいのか、
むずむずしてくる。
途中どうしても我慢できなくてゲラゲラ笑ってしまった。

舞台はインドネシア。
スカルノ政権が軍事クーデターでスハルト政権に変わる際、
粛正として100万人以上が虐殺された。
その当事者であるヤクザもの、アンワルじいさんが主人公。

当事者に当時の再現を演じさせるのは「S21」と同じ手法だが、
ドキュメンタリーなのでパクリとは言わない。
手法の踏襲。
オッペンハイマー監督も「リティ・パニュ監督の"S21"に強い影響を受けた」とコメントしてる。

アンワルじいさんは1000人以上を拷問して殺したと自慢げに語る。
じいさんを取材するTV局の美人キャスターは
「なんでそんな効率よく殺せたんですか!すごい!」
とキャピキャピ。じいさんもニコニコ。
「モンティ・パイソン」っぽいが
これが現在のインドネシアの話なんだからすごい。

肛門に死ぬまで木を突っ込んで、針金で首を絞め、車でひき殺し、山刀で首をはねた。
それらの行為は自分たちに許されたものだと思っていたし、
いまも処罰はされてないのだから、正しい事をしたと言う。

でもアンワルは悪夢を見る。
悪夢の根源は、自分がはねた首の、その瞼を閉じずに帰ってきたからだと語る。

かと思えば、どぎつい趣味の悪い服を着て
「当時の被害者遺族が復讐に来たら、また皆殺しにしてやる」
と笑顔で語る。

反省なんてとてもじゃないし、
謝るなんて頭をかすめもしないだろう。
でもこの男が地獄に堕ちる、もしくはもう堕ちてる。
それが充分に分かる展開。
見応えありでした。

「ネブラスカ」
DVDにて。
裕福なわけではないけど飢えるほどでなく、
悪人ってわけじゃないけど、そこそこ恨みもかってるし欠点だって多い。

当選したっていう100万ドルが嘘話しなのは分かってるけど、
どこか行く末がほしくて、すがる。

毎日は何が起こるわけでもなく、
でもほんの少し興奮する事やドキドキする事もある。
良い映画だった。監督は小津ファンだってね。

「JUNO」
BDにて。
ジェイソン・ライトマンもストーリーテリングに長けた若き名手だと思う。
この人なら、で映画を観に行く数少ない監督。

エレン・ペイジも上手い。
キレてるセリフの応酬。原語が理解できればもっと面白いんだろうな。
「あの女の家、スープのにおいがする」は笑った。

ジェイソン・ライトマン作品、「とらわれて夏」はちょっとアレだったが、
「ヤング≒アダルト」、「マイレージ、マイライフ」もオススメ。

「フォックス・キャッチャー」
劇場にて。
かなり良かった。
同じ監督だけど、「カポーティ」に近い雰囲気。

チャニング・テイタムが見事。うまい。
あんな演技が出来る俳優だとは。
馬鹿で筋肉で寂しい。
「ペイン&ゲイン」的というか。
スティーブ・カレルの生々しさにもぞっとする。
あの役は確かにコメディアンしか出来ないかも。

冒頭のチャニング・テイタムとマーク・ラファロの練習シーンは笑う。
ほんとにあんな感じなんだろうねアマレスの人って。
動きが独特というか、
いつでもタックル1秒前みたいな姿勢でいるのが面白い。











[ 2015/03/05 15:51 ] 映画 | TB(-) | CM(-)
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