タジフさん

■ タジフという男はVIDEOGRAMの主宰の一人であり、大阪人であり、学生の頃からもう15、6年の付き合いになるというんだからこれはまあ長い関係といえるだろう。

タジフというのは通り名で、クラブ界隈ではタジフくん、あぁタジフさんという調子、いやいや文字で表すなら「tajifさん」が正しいのだとなるんだろうが、僕は普段名字で呼んでるもんだから「タジフ」って響きは違和感があったりもする。大阪時代以来の通称だとの事だが、なんか馴れない。まあそんなことはどうでもいいんだが。

学生時代の頃はよく遅刻してくると教室の外の植え込みをかき分けて、窓から部屋に入ってくるもんだから、その光景を見るたびになんとなく植え込みの土が大阪の呪いで集まって固まってゴーレム→タジフになって教室に侵入してくるような気がしていたが、そんな雰囲気の男である。言い換えるならネアンデルタール感とでも表するか、「こいつ大地と繋がってるなあ」といったアトモスフェアをふりまく男である。

先日4/10の[DJ HIKARU × DJ KENSEI presented by VIDEOGRAM & AOYAMA HACHI]では久しぶりのツインミキサーで2人VJなどやってみたわけだけど、朝方5時とおぼしき頃、いい感じで着地に向かう青山蜂3F、僕がハッと横を振り向くとそこにはタジフ、両袖を肩までまくってリアル日向小次郎スタイル、くわえ煙草にケムそうな目で辺りを見回し
「珍しくフロアに女いるなあ」
とポツリ。

いやこれだよ、これだぜタジフさんと思ったもんです。僕は膝を打ちました。スカッとしましたよ。
クラブ界隈だからって洒落てるわけじゃない、派手なわけじゃない、ソフィスティケイトされてるわけじゃない、ましてやモテるわけがない。ふざけんじゃねえ土でも食ってろってことですよ。タジフはね、女子がいるようなハコで育ったVJじゃないんですよ。もっとね、泥に血が混ざったね、生と死がゴッタ煮になったマザー・アフリカのような土地で育ったVJなんですよ。もうね、馬鹿野郎ここにはシュッとした涼しげな男なんていねえぞってね、フロアの女の子にね、ザマあみやがれ袖まくりしたおっさんしかいねえぞおととい来やがれってね、言ってやりたかったですよ。鳴り止まないタジフコールですよ。

いやでもね、そういう所がタジフさんの魅力なんじゃないかなと思うんですよ。
かっこつかない感じでかっこつけてる感じというか。朴訥というか。




■ 余談だけど学生の頃以来、「カッコ部」という部活がありまして、いつ何時でもかっこつけるって部活動で、たしかタジフは部長だったと思うんだけど、竹田荘ってあいつが住んでたクソ汚いアパートの部屋の中でふと見たらアレ、「ロッキー」パート1でスタローンが初めて自分の部屋にタリア・シャイアを連れてくるじゃないすか、あのときのスタローンのかっこ、バンザイした両手を合わせてくっつけて鴨居をぐっと持って立って、前に体重をかけて上腕二頭筋を見せつけるやつ、あのカッコで立ってたんですよあいつ。さすが部長ってなもんですよ。笑っちゃうんだよなあアレ、かっこついてなくて。僕も良くやりますけど。







[ 2015/06/01 12:46 ] 雑記 | TB(-) | CM(-)