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ベスト映画2015(ソフト編)

■ この季節よく見かけるマイベストなんちゃらは案外参考になったりするし、その人とナリ、自意識と見栄が透けてたりもして眺めてるととても面白い。書くほうは書くほうでスキキライが整理できるし良いことしか無いので、何かと皆さんマイベストを発表してほしいものだなと思う。

ベスト映画2015(ソフト編)

1. アクト・オブ・キリング
50年前に起きたインドネシア大虐殺の加害者自らに当時の様子を演じさせ、再現ドラマを作っていくというドキュメンタリー。
「被害者が仕返しにきたらまた全員みな殺しにしてやる」と笑いながら答える老人は、1000人以上を殺した英雄。
「女は美しければ犯す。そいつが14歳ならなお良い」と笑いながら答える男は、現在も合法的に存在してる民兵組織のメンバー。
ひたすらマッチョな自分を誇示する場面が続く。
でもそれが現実の自分と乖離しているのが徐々に分かってくる。
あまりにも人を殺し続けてきたせいで、壊れてしまった頭がはっきりと見えてくる。

2.S21
「アクト・オブ・キリング」の元ネタというか、師匠筋にあたるリティ・パニュ監督によるドキュメンタリー。
「アクト…」と同じくカンボジア大虐殺に加担した元ポル・ポト派の兵士に当時の再現ドラマを演じさせる。
「何も考えず、ただ無言で囚人を始末していった。早く帰りたかった」
処刑場に連れてきた人間と、死体の数が合わないと穴から死体を引きずり出して数え直さなければならなかった。
ポル・ポト派中央委員会"オンカー"の治世はひたすらズサンだったが、数や記録に関してはなぜだか異様に神経質だった。
「考えるのをやめていた。俺には権力があった」
教師や医者などのインテリ層から始まって、片っ端から捕まえて処刑した。
拷問して50人も60人も密告させ、やってもいない罪を認めてさせては処刑した。
捕まえる人間がいなくなると革命軍の人間も、看守仲間だった同僚も捕まえて処刑した。
「自分が恥ずかしい。けどそのことは考えない。考えると頭が痛くなるんだ」

3.マネーボール
「フォックス・キャッチャー」のベネット・ミラー監督。"あの人の作品なら"で観ちゃう監督の一人。
抑制の取れた演出。音楽の使い方がうまい。単純なサクセスストーリーにはせず、生々しくリアルな人間像を描く。
娘ちゃんの歌が味わい深くてじーんとする。

4.グランド・ブタペスト・ホテル
ウェス・アンダーソン監督の作品(ロイヤルテネンバウムズ以降)はなんでか背中がオゾゾっとしてあまりちゃんと観られなかったんだが、この作品で好きになった。キャスト観てるだけで楽しくなる豪華さ。

5.お早う
今年はなんでか小津安ばやりで何かっつうと観てた。
16:9なんかクソだぜ4:3構図こそ至高だぜって思う。
実ちゃんも勇くんも良かったけど、佐田啓二が最高にクールだった。
小津先生2本目のカラー作品。

6.シグナル
前情報を全く入れずに観たせいで最高面白かった作品。
何が起きてるのかどうなるのか全く先が見えない。
リンチ、キューブリックの真似じゃねえかって批判が多かったみたいだけど、確かにあからさまに影響受けてるのは分かるんだけど、嫌悪感はなかったなあ。ちゃんと作品として昇華させてる感じがして。

7.あなたを抱きしめる日まで
"イギリスのオカマ野郎"ことスティーヴ・クーガン主演、製作、脚本の意欲作。
ジュディ・デンチのセリフ「座ってるのはファーストクラスでも人柄は一流じゃない。ウンコを投げつけるべきよ」は名言。

8.少女は自転車に乗って
サウジアラビア初の女性監督(というか女性が映画を作ることは出来ない国なので車に隠れながら演出してたらしい)のデビュー作。サウジ女性の日常を悲壮感なく描いてる。
コンバース履いてロックを聴いて女性には禁じられてる自転車に乗りたい少女。
パパはママを第二夫人にはしてくれず、離縁される。
ボーイフレンドの何気ない会話の中に「自爆テロすれば天国で72人の処女に迎えられるらしいね」とかフト入ってくるのがびっくり。
コーランの節回しがキレイ。
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」というかサウジ版小津安というか。

9.ファイトクラブ
ついにBD買った。何回観たんだコレ最高だ。
パンチラインの連続なんだけど、コンビニの店員を襲って
「夢は何だ」「てめえ6ヶ月以内に獣医の勉強始めてなかったら撃ち殺す」
って脅すとこが一番好き。

10.戦場でワルツを
レバノン内戦に介入したイスラエル国防軍の兵士。
彼らが経験したサブラー・シャティーラ虐殺事件のドキュメントをアニメで表現した異色作。
親世代はアウシュビッツを経験し、その子供の世代が今度はパレスチナ人の虐殺に加担するというブラックユーモア。
アニメだからってこの作品をキッズコーナーに陳列してたTSUTAYAにチャレンジスピリットを感じた。







[ 2015/12/29 13:41 ] 映画 | TB(-) | CM(-)
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