ベスト映画2015(劇場編)

■ 今年はあまり劇場に行けなかったなー。

ベスト映画2015(劇場編)

1.マッドマックス 怒りのデスロード
ドンチャンやってるハイテンションなバカ映画かと思えばそんなことなくて、とても精密に作り込まれてる。
音数は多いけどどこで何の音が鳴っているかハッキリ分かる音作りだし、
サイレント映画としても成り立つくらいストーリーと人物描写が盛り込まれた画作り&スムーズな編集だし、
何より残虐描写がしっかり殺菌されコントロールされてるのにビックリ。
70のおじいちゃんがこれ撮ったかと思うと腕力すげえ。脱帽。

2.フォックス・キャッチャー
ベネット・ミラー監督作品。
冒頭のマーク・ラファロとチャニング・テイタムの練習シーンが面白い。レスリングの人の動きって独特だ。というか変だ。
チャニング・テイタムがかなり巧かった。孤独で馬鹿で筋肉しかない、プライドの持てない男。寂しい。
スティーヴ・カレルのセリフ「不満があるのか?」に震える。

3.フレンチアルプスで起きたこと
ラピュタ阿佐ヶ谷の裏にできた姉妹劇場"ユジク阿佐ヶ谷"で鑑賞。
思い出したくもないみっともない記憶を次々掘り起こされてイジくられるみたいな映画。
旦那が嘘泣きしてたらバレて、そんな「俺は俺自身が大嫌いだ!」って言ってるうちにマジでギャン泣き止まらなくなって、ってあんな残虐なシーン、ダークサイド・オブ・ザ・魂をよく撮れたなと思う。
「ゴーンガール」なんて目じゃない、カップルで見るべきではない映画ナンバーワン。

4.アメリカン・スナイパー
星条旗、「蛮人を殺せて満足だ」、パニッシャーのロゴマーク、人を殺すことの地獄、エンドクレジットの無音。
「許されざる者」の続きのような作品なのかなあ。
某雑誌の映画特集読んでたら某俳優が「アメリカン・スナイパーで星条旗うつるじゃないですか、星条旗ってあれだけでカッコいいですよねえ、日の丸じゃああはならない、星条旗ってだけでテンション上がりますよねえ」みたいなこと書いてあって脱力した。

5.FISHMANS 男たちの別れ
爆音映画祭で鑑賞。
ここまで演奏がうまいバンドだったのかと感心しきり。
翌年に急死する佐藤伸治の「来年はレコーディングしてアルバム作って…」というMCが切ない。
エンドクレジットでは拍手が起こってた。

6.バードマン
エドワード・ノートンのセリフ「俺を外してライアン・ゴズリングでも呼べよ」は良かった。
8 1/2みたいな感じ?才能と栄光と人生に追いつめられて地上数センチを浮きながら生きていく、みたいな。ハチカも冒頭からフヨフヨ飛んでるし。
「死刑台のエレベーター」のマイルスよろしくライブ録音された、アントニオ・サンチェスのドラムがひたすらかっこいい。
ただイニャリトゥの映画はやっぱり好きになれないのかもなあ、とも思った。

7.グリーン・インフェルノ
アイデア満載の食人映画。
マリファナを仲間の死体の腹に詰めといて、人肉BBQしてる食人族がキマッてるスキに脱出だ!
キマったはいいけど食人族が食欲増進しちゃって逆にバクバク食べられちゃって大失敗!
とか。
環境保護団体が、森林伐採業者の助けを待つしか無い、って設定もひねりがあっていい。

8.地獄の黙示録
爆音映画祭にて。
それこそ何回観たんだこれ。
シェフが虎に襲われるシーン、ド・ラン橋のシーンの音響はすごかった。
劇場公開版なのはいいんだが、ラストにカーツ城爆撃シーンが入ってるverの方がより良いと思うんだがなー。

9.インサイド・ヘッド
ぱっと見、王道のアメリカンアニメというかディズニーらしいストーリーだけど、単純にアウトサイダー(この映画だとカナシミ)が活躍するだけのお話じゃない、他のキャラクターの存在を認める展開。
これまでのディズニーっぽさを多少崩してきてるのかなーという気もした。

10.独裁者と小さな孫
「カンダハール」のマフマルバフ監督最新作。
悪行とされるものに対して、どう応じるのが一番の救いなのかを、ストレートに見せていった作品。
クストリッツァの「アンダーグラウンド」を連想したり。
段ボールをかぶった孫がかわいい。
独裁=悪、民主主義=正義、ってシンプルなストーリー展開に「?」ってなる感じも含め、これがイラン的なノリなのか、作りがラフに感じられる部分も多かった。








[ 2015/12/29 14:50 ] 映画 | TB(-) | CM(-)