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読了本パンチライン


「鉄条網の歴史」/石弘之、石紀美子
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:誕生から140年余、自然・人間・戦争を変貌させた「負の大発明」。

:鉄条網を主人公にし、現代世界の分断と争いの歴史をひもとく。

:ボーア戦争で英国が行った捕虜収容所での虐待。死亡率35%はナチスによるダッハウ捕虜収容所の死亡率36%に匹敵。どの口でナチスを責めるのか。

:マニフェスト・デスティニー(アメリカの明白な運命)の大義のもと、浸潤と搾取と膨張を続けるアメリカ。鉄条網で土地を区切ることで、牛は草を食い尽した。不毛の大地になるまで。結果、各地で起こった大砂塵は現在まで続くアメリカ人のトラウマ。映画「インターステラー」の砂嵐はこのトラウマを描いてる。アメリカ人はいまでも「環境破壊」「環境保護」という言葉には敏感に反応する。

:ボスニア紛争でセンセーショナルに扱われた鉄条網の写真は宣伝用のでっちあげ。

:セルビアが負けたのはメディアを甘く見ていたから。ボスニアが勝てたのは「ethnic cleansing(エスニック・クレンジング)=民族浄化」というキャッチコピーを作り出せたから。フタを開けてみればボスニアもセルビアも同じ悪業を行っていた。互いが互いを弾圧しあっていた。しかしミロシェビッチのみがヒトラー扱いされる結果となった。

:ボスニア軍は相手側こそが「残虐な手を使う」ことを立証するため、自分たちの病院や学校の近くからわざと迫撃砲を撃ち上げた。セルビアからの反撃の砲弾が自国の病院や学校に当たれば、大手を振って相手側を責める事が出来る。

:アマゾンの少数民族を滅ぼすため、オーストラリアのアボリジニを滅ぼすため、ネイティブアメリカンを滅ぼすため、白人がアフリカを搾取するため、鉄条網は張り巡らされ、進化していく。

:強者は自分で自分の世界を食い荒らし、底のあいた穴に落ち込んでいく。









[ 2016/03/12 10:15 ] 読了本パンチライン | TB(-) | CM(-)
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