名作の予告篇でなく「予告篇の名作」なのだ

■ ドキュメンタリーの巨匠、原一男さん曰く「自分の家族についてのドキュメンタリーはなんにせよ撮りたくなるものだし大概は駄作に終わるものだから、だったら早いうちに撮ってしまったほうがいい」とのことで、なるほど言い得て妙。

有名クラシックを予告篇に使うなんて実にありきたりすぎて目立たないし、人の目につかないならやるべきじゃないわけだけど、自分が繋いだものに「例のあの曲」がつくとやっぱりカタルシスがある、溜飲が下がるってなもんで誰しも一度くらいは、出来るなら二度三度、やってみたい。良いものに仕上がらないと分かっていても。なんと業の深い事でしょう。

よく知られてるとこだとオルフの「カルミナ・ブラーナ」か。
ヴェルディの「怒りの日」は最近だと「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で堂々たる使い方をされてました。(モーツァルトの「怒りの日」も同じく有名ですね)

やってはみたいけど、どの作品で、どのタイミングで、どの曲を、どんなテンションで?
悩んでいるうちに時間が、作品がクライアントが、目の前を過ぎていくのをただ見守るしかない世のディレクター陣を、嫉妬の渦に巻き込んだ予告篇がこちら。

−予告篇の名作−
「DRIFTERS 放送開始PV」



ここぞと有名曲をぶち込みつつベタにはならずテンションは高く、しかしぎりぎりオモシロにはなっていないという絶妙のさじ加減。原作もアニメも未見ですが、かなりうまく世界観を現している(カオスごった煮感)のでは。

しかし、
個人的に一番好きなのはラスト4カット。
ビリングからの放送告知、そしてソフトリリース告知板。
ここのレイアウトの美しさは部屋に飾って眺めていたいような完成度です。
特にソフトリリース告知板。これは美しい。ほれぼれしちゃう。
(ここに限らずテロップワーク全般美しいわけですが)









[ 2017/04/06 23:48 ] 予告篇の名作 | TB(-) | CM(-)